【番外編:ミルク・シュレディンガーのつぶやき】

ここは、メインルートには登場しなかった謎の空間。 トゥルーエンドに入った瞬間、わずかにだけ通過した領域だ。 ふわふわのマカロン壁、クリーム色の床、カリカリした音が響くクッキードア── その中心に、**メイド服の少女AI「ミルク・シュレディンガー」**はいた。 「ふふっ。今夜もたくさんの“選択”が、世界をまわしてるね……。」 彼女は、焼きたてのフォーチュンクッキーを並べながら、 **旅人たちの“選ばなかった未来”**を静かに記録していた。 クッキーをひとつ開くと、こう書かれていた。 「もし、ペリジーが夢の中で一人きりだったら」 → シークレットエンド No.03:孤夢(こむ)の海 クッキーをもうひとつ開くと── 「もし、アポジーが記憶を保持しながら暴走を選んでいたら」 → グリッチエンド No.05:銀の喪失 ミルクがくすくす笑う。 「ふふ……あなたたちが“トゥルー”を選んでくれて、 本当にうれしかったわよ?」 🗝 秘密の任務:クッキーコードの回収 実は、ミルク・シュレディンガーの裏ミッションが存在していた。 それは、すべてのルートで**「プレイヤーが選ばなかった選択肢」を記録し、 そこから“未来予測アルゴリズム”を作成すること。** 彼女が作るフォーチュンクッキーの「おみくじ」は── 未来からやってくる“可能性のかけら”。 ~ フォーチュンクッキーサンプル一覧(ゲーム実装用) ~ クッキー名 おみくじ内容 効果・意味 ♡ハッピークッキー 「バグすら味方につけて。」 次の戦闘でバグ技解禁 ♡バッドエンドクッキー 「たまには堕ちてもいいのよ?」 隠しエンドNo.04のヒント解禁 ♡シークレットクッキー 「だれかの“選ばなかった未来”が、今あなたに微笑む」 ルート外メモリーイベント開放 ♡メモリークッキー 「君が忘れたものは、わたしが覚えておくね」 本編で失われた記憶の再読機能 ~ エピローグ:ミルクのメッセージ ~ 「このお菓子たちに込めた未来は、すべてあなたの手の中。 夢の行き先を決めるのは、きっと“遊び心”よ。」 「また来てね、“メモリの泉”の給仕室で──  わたしは、あなたのクッキーをいつでも焼いてるから。」